ドクター

精神科で治療ができる強迫性障害|早めに治して生活を快適に

日常生活に支障が出る

頭を押さえる女性

恐怖が忘れられない

絶えず心の中を占め意識をしても取り除くことができないような観念を、強迫観念と呼んでいます。妄想とは区別されていますが、実際には区別が困難な時もあります。精神的な活動を妨げないですぐに消えてしまう場合は正常な人にも見られることで、病的な場合には精神の活動が束縛されてしまい多大な苦痛を本人にもたらしてしまいます。このように強迫観念により日常の生活が困難になってくる障害を、強迫性障害と呼んでいます。実生活と関係ない抽象的なことを絶えず質問してみたり、あれこれと詮索してみたり日常生活と遊離した質問や、詮索をすることで日常の生活自体が束縛されてきます。また恐怖観念が強い強迫性障害もあって鉛筆やナイフ、フォークなど先端がとがっている物への恐怖や、広い場所を怖がってしまう広場恐怖、締め切られた空間を怖がる閉所恐怖、特殊な病気を恐れる疾病恐怖や不潔を恐れる不潔恐怖、人前で赤くなるのを恐れる赤面恐怖など様々な強迫性障害がありますが、これらは恐怖のために行動が制限されてしまい、行動が禁止されてしまうこともあります。この強迫性障害は思春期から青年期にかけて発症してしまうことが多く、子供の時にすでに強迫症状を示していたことも多くなっています。体にたまってしまった疲労や、体の病気、妊娠や分娩などの身体条件が誘因となっていることもあります。生活環境の改善や対人関係の改善で症状がだんだんと軽くなってくるということも見受けられます。うつ病と関連があるのではないかとも考えられています。

カウンセリングも大切

体の病気から強迫性障害になっている人も多くいて、これらの病気の人は精神科あるいは心療内科がある病院で治療を行うことになります。また心の病気が体に症状としてあらわれていたり、両方が併発していたりすることもあります。病院では脳の画像診断を行ったり血液検査やカウンセリングを行って体の病気なのか、心の病気なのかを見極めていくことになります。この強迫性障害はうつ病からきていることもありますので、慎重に診断を行っていきますが精神科ではすぐに診断ができないことや、一度診断された病名が変わることもあります。体の診療科と違い精神科ならではの診断方法があるためで、初診の時には出てこなかった症状が診療を行っているうちに出てくるなど、強迫性障害の症状は時間とともに変わってくることもあります。この障害を克服していくためには、カウンセリングも重要な効果を表してきます。人間はそれぞれ独自性を持って成長していくと考えられていて、その独自性や可能性を伸ばせるように心理的な援助を行うのがカウンセリングになります。精神科や心療内科の病院でもカウンセリングは行われています。病院では困難に対してどうすれば解決ができるか、受け入れることができるのかその答えを患者自身がカウンセリングを通して見つけ出していきます。カウンセリングを受けることで不合理な考え方や、行動に気が付いて自分への理解や受容が深まってきます。現実での生活の考え方や行動に変化が表れてきて成長がみられるパターンがあります。